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花粉症外来

image花粉症は季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれ、スギ・ヒノキ・ブタクサ・イネなどの植物の花粉が原因となって、さまざまなアレルギー症状を起こす病気です。

症状は多く見られるくしゃみ・鼻水・はなづまりなど鼻に関する症状のほかに、目の症状(かゆみ・涙が出る・充血)や、喉・皮膚のかゆみ、咳、頭痛、寒気、下痢を伴う場合もあります。
日本人の4人に1人は花粉症といわれ、中でもスギ花粉症はこの中の8割を占めています。
スギ花粉症の発症が増え続けている原因として、戦後植林されたスギが樹齢30年を超え、花粉をつけるようになったことに加え、資材価値の下落が原因で杉林が放置されているため、花粉の飛ぶ量が年々増えていることが主な原因と考えられています。

アレルギー鼻炎でお悩みの方へ(スギ花粉症・ダニアレルギー等)

くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状は、日常生活において非常につらく仕事や勉強の妨げや、やる気や集中力の低下につながります。症状の出ている間は抗アレルギー剤の使用などで和らげるしかありませんが、もっと根本的に治療してみてはいかがでしょう。日本でも舌下に服用するだけの舌下免疫療法が平成26年から保険適用になりました。アレルゲンを少量から投与することで体をアレルゲンに慣らしアレルギー症状を和らげる効果が期待できます。
スギ、ヒノキのいわゆる花粉症の方は、シダトレンという舌下免疫療法があります。また通年性のダニアレルギーに由来する鼻炎症状の方は、ミティキュアという舌下免疫療法があります。
治療は数年間かけてゆっくりと慣らしていくものです。また全ての方が適用、効果があるというわけではありませんので、詳しくは医師にご相談ください。
ぜひ、アレルギー性鼻炎でお悩みのあなたのクオリティオブライフをアップさせましょう。

※参考ページ

2018年度の花粉飛散予測代一報

2018年春のスギ・ヒノキの花粉飛散予測は東北から近畿、四国地方までの広い範囲で前シーズンの飛散量を上回る見込みです。
特に東北、関東甲信、四国地方では「非常に多い」飛散量の都道府県があり注意が必要です。例年に比べても例年並みか、やや多い年になりそうです。
花粉の飛散量は前年の夏の気象に左右されますが、関東地方は気温が例年に比べて高く、降水量は少なく、日照時間も平年並みかそれ以上でした。従って花芽がたくさん形成され、翌年の花粉の飛散量も増加する傾向にあります。
たとえお住まいの地域が花粉の飛散量が少なくても、アレルギーをお持ちの方は飛散量に関係なく症状に悩まされることになる可能性があります。早めの予防治療、またつらい症状の緩和治療などお気軽にご相談ください。
また、当院では花粉の飛散が終わる頃から始める舌下免疫療法にも積極的に取り組んでいます。2018年春からは5歳程度から治療できる舌下免疫療法も保険適用になる運びになりました。近年の花粉症の低年齢化に伴い、受験期を迎える前に花粉症の治療に取り組んでみてはいかがでしょう。詳しくは医師にご相談ください。

※参考ページ

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花粉の飛散カレンダー

主なアレルギーを引き起こす花粉の飛散時期は以下の通りです。
なお、こちらは関東地方を基準としたものです。
予防のための注射は、飛散開始が予測される時期の約4週間前から接種する必要性があります。
受診される際に参考にしてください。
主な花粉の飛散カレンダー

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診断の流れ

まず看護師から病歴、現症、発症年齢、通年性か季節性か、治療・アレルギー・職業・家族歴、住環境等の問診があります。
このデータを元にして医師が診察した後、血液検査をします。
血液検査は、まずアレルギーの有無、そしてアレルギーであれば抗原は何なのかを調べるために行います。
これらの診断結果を総合して、治療計画を立てていきます。

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花粉症の予防治療

当院では内服剤または、注射剤を併用した花粉症の予防治療を行っています。
注射療法は予防療法のため、花粉の飛散する前の1月中旬までにご相談ください。
2月以降になりますと花粉症予防の効果が不十分であるため、当院ではおすすめしていません。

花粉症予防剤 (現在保険適用されている注射剤)

ケナコルト
(副腎皮質ステロイド剤)
  • 商品名:ケナコルトA
  • 長所
    3~4週間効果が持続し、非常によく効きます。
    効果が強力なので、症状が比較的軽症の患者であれば、内服剤と組み合わせることにより、一回の注射で症状緩和に効果が期待できます。
    ただし、症状が既に始まっている場合には効果が十分に期待できない場合も考えられるので、接種は1月中までとなります。(2月以降の接種はできません。)
  • 短所
    大きな副作用(免疫力・抵抗力の低下・糖尿病・胃潰瘍・骨粗鬆症・白内障や緑内障等)が出る可能性があります。
    症状がひどい場合、複数回の接種が必要となるため、副作用の危険が増してしまいます。
    このため治療に積極的に用いられません。
    また既往症によってはお断りさせていただく場合があります。
  • ※注意 当院ではケナコルト注射+内服薬継続が治療方針となりますので、注射のみをご希望の方はお断りさせて頂いております。

ノイロトロピン
(ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液)
  • 薬剤の説明
    非特異的減感作療法剤。
    特定のアレルゲンエキスではなく、アレルギー反応を抑制するような生体物質の皮下注射を1~2週間隔で、通常3回繰り返し行い、内服剤と併用することで
    症状緩和を図ります。
    ただし、あくまで予防効果目的なので、既に症状が始まっている場合は、適応外になることもあります。
    スギ花粉以外のアレルギー性鼻炎にも、その他のアレルギー性疾患にも効果があります。
  • 長所
    目だった副作用が見られません。
  • 短所
    1~2週間隔で数回の接種が必要です。

スギ花粉・ダニアレルギー性鼻炎舌下免疫療法開始のお知らせ

平成26年10月8日よりスギ花粉症に対する減感作療法(アレルゲン免疫療法)薬として、シダトレンが販売開始になりました。
この薬はスギ花粉由来のアレルゲンを含む液でありアナフィラキシーなどの発言の恐れがある為、安全対策の観点より本剤に関する十分な知識を持つ受講終了医師のみが処方可能です。当クリニックにおきましても、本剤に関する各種テストに合格し、安全に関する適正使用管理体制が平成27年9月1日をもちまして整いましたので、処方を開始致します。
シダトレンはスギ花粉の非飛散期に治療を開始するのが望ましく、埼玉県におきましては、通常5月中旬から12月中旬迄がその時期に当たります。
治療を開始すると3年から5年は治療を続ける必要があります。
また、ダニアレルギー性鼻炎予防治療薬のミティキュア舌下免疫療法も保険適用に加わりました。
アレルギー疾患は複雑で、単一のアレルゲンに対してのアレルギーを持つ患者様から多数のアレルゲンに対してのアレルギーを持つ方までいろいろです。スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎を併せ持つ方に対しては、シダトレンとミティキュアの同時服用の安全性も確認されていますので、症状にお悩みの方はぜひ医師に一度ご相談ください。
 ツライ症状は不快なだけでなく、日常生活に支障が出る場合もあります。お早目のご相談をお待ちしています。

なお、処方に関しましては医師による説明のもと、患者様の十分な理解が必要です。まずは診察を受けてご相談ください。また、12歳未満の方は対象外となります。

花粉症予防療法 (舌下免疫療法・保険適用)

シダトレン
(スギ花粉舌下液)
    スギ花粉症はスギ花粉が原因(アレルゲン)となっておこるアレルギー疾患です。つらいアレルギー症状で日常生活の様々な場面で影響をおよぼします。驚くことに日本人の4人に1人がスギ花粉症であるとの報告もあります。スギ花粉症の治療は、第一にスギ花粉を避けることが基本となりますが必要に応じて薬物療法やアレルゲン免疫療法があります。これまでの免疫療法は皮下注射のみであしたが、舌下免疫療法は自宅で治療薬を服用できるため痛みもなく、通院回数も少なくて済みます。しかし服用量や服薬方法、副作用に対する対応など患者様の十分な理解も必要な為、まずは医師によくご相談ください。またすべての患者様に効果が期待できるわけではなく、治療期間も3~5年と長期にわたります。当院では血液抗体検査で、スギ花粉に対する抗体が陽性と診断された12歳以上の方が対象となります。また、この治療は保険診療摘用です。
ミティキュア
(通年性アレルギー性鼻炎舌下液)
     通年性アレルギー性鼻炎とは、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどのアレルギー症状が、季節を問わずあらわれる疾患です。通年性アレルギー性鼻炎の主な原因(アレルゲン)は、ダニ、真菌(カビ)、昆虫、ペットの毛などが知られています。鼻の症状だけでなく、目のかゆみや涙目をともなうこともあります。日本人の23.4%に通年性アレルギー性鼻炎の症状がみられるという報告もあります。アレルギー性鼻炎と診断された患者さんのうち、約6割がダニを原因アレルゲンとする可能性があることが報告されています。この治療は保険診療摘用で現在シダトレン服用中の方でも開始することができます。

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ご家庭でできる花粉症対策

花粉症対策には普段の生活の中で、なるべく体内に花粉が入り込まないようにする生活習慣もとても重要です。花粉症の症状は花粉と接触したときにのみ現れるため、これを防ぎさえすれば症状は現れません。症状が出る前から予防ケアをしっかり行うことが、一番の対策となります。

  1. 花粉飛散情報をこまめにチェックしましょう。
    風の強い日・よく晴れた日・空気が乾燥している日・前日が雨だった日は特に花粉が多く飛ぶ傾向があります。
  2. 花粉の多い日はできるだけ外出を避けましょう。
  3. 外出するときはマスクやめがねを着用し、帰宅したら中に入る前に衣類についた花粉を叩き落としましょう。うがいや洗顔(目や鼻の中も)も効果的です。
  4. 部屋の中に空気洗浄器を設置し、頻繁に掃除機で吸引・雑巾がけを行いましょう
  5. 洗濯物や布団は外に干さないようにしましょう。布団乾燥機の購入をお勧めします。
  6. 喫煙や飲酒、風邪や過労、睡眠不足なども症状を悪化させる誘引となります。
    規則正しい生活を心がけましょう。

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